賢く転職活動を行うには転職エージェントをうまく活用するのが効率的です。転職は人生やキャリアを大きく左右する重要なポイントですので、上手く使いこなしたいものですよね。
まず、企業が求人をかける募集形態は全部で3つありますので特徴を理解しましょう。それぞれのメリット・デメリットを表にまとめてみました。
転職エージェント |
転職サイト |
企業HPで応募 |
|
メリット |
選考のコツを教えてくれる |
手軽に閲覧、応募できる |
競争率が低い |
求人数がかなり豊富 |
企業を見つけやすい |
応募時に他のアピール材料を遅れる |
|
デメリット |
担当者との相性で結果が大きく左右される |
応募フォームの情報以外伝えられない |
希望の企業が募集しているとは限らない |
1社内定すると他の求人を紹介してもらいにくい |
誰でも閲覧が可能なため応募が殺到し、競争率が高い |
企業の採用意欲が低い可能性もある |
どれが一番合っているか、自分の状況と照らしあわせて選択するのがいでしょう。
それでは実際に転職エージェントを利用している人、また向いている人とはどんな人なのでしょうか?
多くの企業は土、日休みです。そのため現職の方が自力で転職活動を行い企業を訪問するとなると平日に休みをとらなければなりません。一次面接、二次面接と選考が進めばその度に休みを取らなくてはなりませんが、なかなか難しいのが現状ではないでしょうか。これでは転職活動そのものに制限がかけられてしまいかなり厳しい状況となります。ですから転職エージェントは土、日にも利用することができます。休日に担当のコンサルタントと面談を行い、平日にコンサルタントから企業とコンタクトを取ってもらうということが可能になるのです。仕事をしながら採用結果の電話連絡を待っているのは気が気ではないですよね。そんな悩みからも解放されます。
転職活動に不慣れで実績が多くあるとは言えない20代の方にも転職エージェントの利用はおすすめです。若さは武器とは言ったもので多くの企業が勢いのある20代の求職者を求めていますが、自分で求人を探して応募した際に条件の交渉をするなんて実際にはまずできませんよね。しかし求人サイトから応募して無事採用をもらいいざ入社してみると、かなり問題のある会社であったり、待遇が聞いていたものと違ったりなどトラブルの実例も少なくないのです。転職エージェントではそのような間違いが起こらないように事前にコンサルタントに代行して交渉してもらうことが出来るというわけです。
非公開求人など、待遇の良い求人はある程度の応募条件をクリアしておく必要があります。武器に出来るキャリアや実績のある方は企業側もエージェント側も乗り気になります。「ぜひうちで!」とあなたに選択肢が与えられる場面が実際にめぐってくるでしょう。この場合は特に複数のエージェントに登録して、より良い求人を逃さないようにするのが賢い使い方です。
その他のメリットについてもいくつか触れてみたいと思います。
転職エージェントを利用するも最大のメリットはやはり、個人での転職活動より圧倒的に入職率が高いことがあげられます。豊富な求人数で分母が多いこともこの入職率に反映されていますね。
書類審査や二次面接、三次面接などの何段階かに分けられている選考のいくつかを省略させることができ、最終面接のみで済む場合も少なくありません。出来るだけ早く転職先が決まるに越したことはありませんよね。忙しい現職中の方も非常に助かるでしょう。
実際に転職する予定はなくてもそのノウハウを得るために登録する人がいるくらい転職エージェントのコンサルタントの情報力は群を抜いています。履歴書や職務経歴書の添削から始まり面接の傾向やアドバイス、その会社の内部事情にいたるまで情報を共有してくれるので有利な転職活動が出来るというわけなのです。長年企業との間に積み上げてきた信頼関係があるので、コンサルタントに気に入られて少し無理だと思われるポストを人事に交渉してくれ、入社できたなんて話もよく聞きますね。
転職活動の代理という仕事柄コンサルタントには個人的な情報を伝えなければならず、不安になる方もいると思います。
ほとんどのエージェントではそのような部分はきっちりと管理されていますが、中にはそれがずさんな会社もあります。自分の身を守るためにも信頼のおけるエージェントを選ぶことが大切です。そのようなケースは中小のマイナーなエージェントに見られるようです。
転職サイトなどからの同条件の応募者がいた場合、転職エージェントを利用していることが不利になることもあります。転職サイトからの応募者は採用した方が転職エージェントのように費用がかかりませんから、当然ですよね。その場合には諦めて次へと気持ちを切り替えていきましょう。
優秀なコンサルタントにめぐり会えればこんなに心強いことはないですが、そうではないコンサルタントに当たる可能性があることも事実です。その場合には早めに見極めて時間を無駄にしないことが大切になります。良いコンサルタントの見分け方は以下を参考にしてみてください。
失敗して時間を無駄にするよりも、少し厳しくても事実をきっちりと伝えてくれるコンサルタントの方が後々とても感謝することになります。またコンサルタントによっては得意分野などもありますので、知らずしらずのうちに都合のいいように誘導されていたなんて事態にはならないように気をつけておきましょう。
いかがだったでしょうか。何にでもメリットとデメリットがありますので、しっかり見極めて賢く利用しましょう。この企業にはここから応募しようという使い分けが出来れば、スムーズな転職活動ができるでしょう。