意気揚々と就職した新人看護師であっても様々な理由で職場を離れているという現実があります。 新人看護師1年目の離職率はどのくらいかご存知でしょうか。日本看護協会が発表したデータによりますと新卒看護師は8%前後離職しているそうです。< 看護師として夢と希望いっぱいで就職したのに心が折れる現実、逃げ出したい気持ち、そこには看護師ならではの理由もありそうです。
朝起きて夜寝る生活が当たり前だったのに、三交替や二交替の勤務で生活リズムが狂い体調が崩れるのはよくあることです。 自分自身の生活を整えることも大切なことですが、新人看護師にとって公私ともに環境が変わったばかりなので体調を崩し精神的にも限界を迎えることがあります。
新人看護師はかならず先輩や上司から指導を受けながら業務を行います。 就職翌日から一人で仕事をするということはまずあり得ません。 新人看護師への注意や指導がときに行き過ぎる先輩がいるのも事実で、「愛の鞭」とは思えず精神的に追い詰められることがあります。
希望通りの配置にならなかったためモチベーションが上がらず達成感を得られなかったり、重篤な患者さんの姿にリアリティショックを受けたり、 日々の業務に追われて一日の業務をこなすだけに集中するなど、やりがいを見いだせないまま日々を送ることになると辞めたい気持ちが出てくることがあります。
日々の業務をこなすことは社会人としてとても大切なことですが、自分の身体や心が健康であってこその仕事であることを忘れてはなりません。 精神的に肉体的に限界まで働くことが自分にも周りのスタッフにも良いことではありません。 自分自身の健康を守るためにも、体調が優れないということを早めに申し出る勇気が必要です。
新人時代はとにかく何についても必死で、わからないことだらけであるのですが、当の本人は先輩方と同じように業務をこなさなければいけないと、自分自身でプレッシャーをかけてしまったり、追い込んでしまいがちです。 完璧を目指そうという考えを捨てて、新人時代は未熟で辛い時期なのだと受け入れることも大切です。
新卒で初めて社会人として働きだすと色々な場面で壁にぶち当たるのは当然です。 学生としてバイトをしていた時とは責任と立場が違います。 職場の人間関係や労働時間や環境、看護と言う仕事そのものに対する理想と現実…など、様々な点で理想とのギャップに苦しみます。 社会人としてすでに経験があると、こう言ったギャップも常に付き物、と受け入れられますが、新卒の場合はそれさえも経験がないので当然です。
新人看護師の場合は、様々な場面において経験がないことが殆どです。 というより経験がある方はいないと言っても過言ではありません。 教科書や参考書で読んでいることと実際に経験したことは全くの別物です。 特に看護技術については実際に何度も何度も実施しながら上達していくものです。 できなかったこと失敗したことをいつまでも悔やまず、次回活かせるように振り返り学習していくことが大切です。
新人看護師はどうしても目先のやるべきことに目が行き、周りが見えなくなりがちです。 「なんで私ばっかり…」「私だけできない…」と落ち込むのは仕方ありませんが、一歩引いた視点で周りを見渡す心のゆとりを持ちたいものです。 「この職場が合わない…」だとか「ここではやりたいことができない…」と嘆くのはどこの職種の新社会人でも感じる問題です。 新人看護師がそのように感じる場合、そのこと自体を否定する必要はありませんが、欠員や強化と言った理由でどうしても時期的にその場所に配属されている可能性もあります 他部署の様子なども伺いつつ職場の全体像を把握できるようになると少し違った意識を持てるようになるでしょう。
本当に今の職場が辛くて、今の仕事が辛くて、と悩んでいる方には少々きついことと受け取られるかもしれませんが、 実は新人看護師の場合、就職して1~2年が看護の基礎を習得する重要な時期なので、
この時期は何としても我慢して仕事を続けることをおすすめします。転職を考えるのは経験を積んだあとにしましょう。 この時期に得られた技術や知識は、今後の看護師として就業するためにはかかせないスキルとなり本当に役に立つのです。 今の職場から逃げたい一心で安易に転職してしまうことはおすすめできません。
ですが、どうしてもという環境はつきもの。 転職活動をしている過程で相談などものってくれるはずですので、その場合”転職”をおすすめします。
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