看護師転職、ハローワークで行うメリット、デメリットは？

はじめに

看護師が転職するときにどこで求人を探しますか。
転職サイト、ハローワークと選択肢が出てきますね。
看護師も転職する場合は、ハローワークに仕事探しに出かける方が多いはずです。
理由は簡単で、ハローワークには充実した求人数や細かい情報が提供されているからです。
ただし、ハローワークに行っても、希望通りの求人が見つからず転職に足海することもあります。
今回は看護師が転職を決めたときに、ハローワークを利用するメリットとデメリットを紹介していきます。

メリット

看護師が転職でハローワークを利用する場合はたくさんのメリットがあります。
ここではどのようなメリットがあるのか紹介していきます。
◇手軽に利用できるハローワークは気軽に利用できます。
最初に登録書を作成することで、都合の良い時間に求人検索を行い、職員からのサポートを受けることが出来ます。
「夜勤がない」、「勤務日数」など希望条件がある看護師の方には担当職員が、細かくヒアリングを行い条件に近い就職先を検索してくれます。
希望の条件やわからない事も職員が病院に質問してくれるので求職者が自分自身で対応する手間はなくなります。
ハローワークは地元密着であることから、求人募集は地元の病院が多いため、自宅付近で働くことを考えている方にはお勧めです。
ハローワークでは、転職サイトでは掲載されていない求人情報があるので、転職活動を行うメリットは大きいです。
看護師がハローワークで転職活動を行う場合は、病院だけではなく、介護施設の求人も手軽に行えるので、転職の幅は増々広がります。
また、ハローワークに求人が集まるのには理由があり、雇用側も無料でハローワークの利用が可能な為、求人にお金をかけたくない病院も気軽に求人をかけることが出来るのです。
料金がかからない分、ハローワークに求人が集まりやすいので、看護師の方が転職活動をする場合は、ハローワークを利用したほうが、より多くの求人案件に目を通すことが出来ます。
◇雇用保険による手当が受けられる看護師の転職に限りませんが、ハローワークで失業保険を受給することが出来ます。
失業保険は転職活動している間に国から支給される手当で、経済的な負担を軽減してくれる役割があります。
失業保険は以前支払われていた給料が多いほど、支給される金額は少なくなりますが、50％～80％の金額が支払われます。
支給される金額は前職の直近6カ月の給料を180日で割った金額が目安です。
自己都合での退職の場合は、３か月の「給付制限期間」があり、失業保険を申請してから受け取りまで４カ月かかるので、注意が必要です。
また、失業保険の手続きをした後、頑張って転職活動をしたかいもあり早期に就職先が決まった場合は再就職手当が支給されます。
自己都合で退職の場合は、失業保険の給付日数は90日ありますが、次の転職先が決まるまでの、残りの給付日数が多いほど多くの再就職手当を支給されます。
「基本手当日数×支給残日数×60％または70％」で計算されますので、早く転職活動に成功したほうがお得ですね。
再就職手当にはいくつか条件がありますが「手続き後７日間の待機期間が終了していること」、「失業手当の支給日数が3分の1以上残っている」などの条件はあります。
看護師が転職する場合はハローワークを介して就職したほうが金銭的にメリットがあるので早めに転職できる意味でも利用する価値は十分にあります。

デメリット

◇担当者が医療業界に精通しているわけではない転職サイトとは違い、医療業界に詳しい担当の方がサポートしてくれるわけではありません。
看護師は専門職なので転職するにしても専門用語で質問されてもわからない事が多く転職活動に不満を感じることもあります。
◇待ち時間が長いハローワークは待ち時間がとにかく長いです。
転職者も多いので順番待ちが予想できます。
ハローワークの求人の場合は紹介状を発行してもらう必要があるので、ハローワークの担当者を通す必要が出てきます。
検索するじかんも考えると、忙しくて待ち時間も作れない方にはハローワークはお勧めできません。
検索のためにハローワークに行く時間がもったいない人のために、自宅で閲覧できるインターネットサービスもありますが、良い案件が見つかったとしても、ハローワークに行く必要は出てきます。
◇ブラック求人も混じっているハローワークの職員が応募や問い合わせに関して、手軽に行ってくれますが、応募した会社の雰囲気や評判までは把握できていません。
看護師が転職活動のために情報を手に入れても、求人票の求人情報のみが頼りで応募します。
実際に面接に行くと違う条件提示されたことがある方も実際にいます。
残業時間がないと記載がしてあっても、実際は毎日2時間残業がある場合も出てきます。
残業が多いと応募が少なくなるため、実情を隠して求人募集うをしています。
◇ケチな病院の可能性もハローワークは求職者も採用者も無料で利用することが出来ます。
裏を返せば「経営困難な病院」か「従事しているスタッフにもお金をかけたくないケチな病院」かのどちらかです。
転職を行うにしても外からのイメージでは中々判断はできません。
毎月の基本給は高くても、賞与は「雀の涙」程度の金額なんてこともあります。
最初の1年は賞与がもらえないなんてこともあり得るので面接のときに確認が必要です。

准看護師の求人情報も多数

准看護師は正看護師に比べると求人数は少ないです。
実は、2006年度の診療報酬改定で「准看護師が7に対して正看護師が1」いわゆる「7体1」の入院基本料が創設されて事で正看護師を配置して方が診療報酬を高めに設定できることが可能になったことです。
その為准看護師より正看護師の採用に力を入れている病院が増えています。
このため、准看護師の転職活動は正看護師に比べると厳しい環境になっています。
転職サイトでは正看護師の求人が多くみられますが、ハローワークでは准看護師の求人を多く取り扱っています。
実際ハローワークにいく手間はかかりますが准看護師の転職活動には有効な手段です。
ハローワークでは求人の掲載に費用が発生しない為、クリニックなどの比較的小規模な医療施設でも求人を容易に掲載することが出来ます。
ハローワークで面接が決まった場合は病院の現状を聞くようにしましょう准看護師が多く在籍しているかは確認したほうが無難です。
一般的に准看護師が多く在籍している病院では正看護師と准看護師の仕事の役割が明確に割り振りされているからです。
その為、給料や仕事内容で不満に思うことも少なく人間関係が良好な職場が多いのです。
また、准看護師が多い職場では、正看護師が少ない分昇進するチャンスが多くあります。
正看護師だから立場が上だとか准看護師だから立場が下だとか、准看護師の事を色眼鏡で見る職場ではなく、きちんと仕事の取り組みが評価されていく働きやすい職場なのです。
クリニックが准看護師を求める理由はもう一つあります。
雇用できる人数も限られており、経験の浅い看護師に教育を行うお金と時間が少ないため即戦力を求めているクリニックが多いことがあげられます。
経験の少ない准看護師やブランクがあるから不安だという人転職活動を行う前に復職支援研修や基本的な技術をみにつけてから行動を起こしましょう。

どうしても採用が決まらない場合は

看護師の転職活動は早期に決まるイメージがありますが、なぜか決まらない人もいます。
そこには理由があります。
ハローワークも転職サイトでも仕事が決まらない場合は自分の要求が大きすぎるのです、どんな考え方が不採用になるのかアドバスをしていきます。
◇高望みが原因看護師の方で転職活動が上手に言っていない方は、高望みが原因かも知れません。
就業時間や休日が多いにも関わらず、年収の条件が高い場合は、転職市場で看護師のニーズがいくら高くても、求人は中々見つかりません。
土日休日希望をして転職活動を行っても、土曜日の午前中は出勤しないといけないシフトだったり、賞与は絶対にこれだけほしいなど欲が先行してしまうと、中々希望通りの勤務先は見つかりません。
◇選択肢が多いケースも現在は病院勤務だけではなく、老人ホームやデイサービスなど看護師の需要は増えてきています。
就業場所で看護師の役割は少しずつ変わりますが、どのような仕事がしたいのか、将来の方向性を決めてから転職活動を行うことが容易にできるようになりました。
ただ、選択肢が多くなりすぎて、何が一番良いのかわからなくなり、内定をもらった先全てに辞退の申し出をしたり、優柔不断な方だと時間がかかりすぎて病院側から不採用になる場合もあります。
病院側は長く考えている看護師は、実際入社してからも悩むことが多いと判断され早期退職を懸念しているからです。
考えすぎるのも転職先が中々決まらない原因にあげられます。
◇自分のキャリアと希望がミスマッチを起こしているため看護師は人材不足で悩んでいる病院が多いため不採用になることは少ないですが面接で不採用になる場合も少なからずあります。
転職者の看護師としてのキャリアと病院側が欲しいキャリアがミスマッチを起こしているのです。
当然行きたい病院があってもキャリアが伴わなければ不採用になります。
今まで外科系の経験が多い看護師が、内科系に長いこと従事した経験のある看護師が欲しい病院に面接を受けても落とされるのは明確的ですね。
自分が培ってきたキャリアをどう活かすのかが重要です。
計画性をもって今後どうなりたいのか、考えて行動していくことが一番重要ですね。
自分と向き合えれば看護師の転職活動が決まらないことはないです。
◇まとめ看護師が転職活動でハローワークを利用するメリット、デメリットを紹介しました。
ハローワークでは失業保険の受給メリットや、転職サイトでは見られない求人案件が豊富にあります。
転職活動を行っている看護師の方は是非ハローワークの利点を活かして転職活動に役立てましょう。